笑いのカイブツを読んで
カロテンです。ご無沙汰しております。
最近めっきりブログを書かなくなってましたが、たまにはと思いログインしてみました。ピンスさんも書いてないことだし。
最近は、仕事と読書三昧な日々です。とはいえ読書は、新書や小説を月に4,5冊読む程度ですが。
で、本題ですが最近読んだ本で面白かった「笑いのカイブツ」について感想書いてみたいと思います。
(ネタバレはしない方向で)
こちら、日本一のハガキ職人であるツチヤタカユキ氏の半生が、まるっと小説風に描かれてます。
本人曰く、遺書です。
ケータイ大喜利でレジェンドを取り、ハガキ職人として毎日のようにネタが放送された、そんな彼の生活や内面を知ることが出来ます。
内容は壮絶です。
笑いへの情熱が常軌を逸した狂気となって、読む人を圧倒してくれます。人生全てを笑いに捧げた生き様は、文字通り死ぬほどの目に遭う事があり、読者の心をザワつかせること間違いなしです。読んでいてゾッとすることが多かったです。
とはいえ、個人的には「努力」とは何かを教えてくれた一冊でした。
意識のあるすべての時間を使い、ボケを毎日2000個作り、試行錯誤を繰り返す中で笑いの方程式を探る彼の、量を生み質へ転換する作業はまさに理想的な努力の形だと感じました。
その生活を真似することは困難極まりないですが、寝ても覚めてもただ1つのことを考え、前に進めていこうとする姿勢は、非常に大きな力になるという事を身をもって証明してくれた一冊だと思います。
極端なひたむきさが狂気に見えますが、人はこれほどの狂気を持って事に当たれば結果を出すことができるという事実は、自分にとって大きな勇気を与えてくれました(逆に言うと、寝ても覚めても考えられないのなら、それは努力と言えないと知ってしまいました)。
またいつの日か読みたい本です。